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報道発表資料

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報道関係各位

2001年12月3日
イー・アクセス株式会社

G.dmt採用8Mbpsサービス フィールドデータのご報告
〜78%のお客様が6Mbps以上の速度を実現(線路長2km以下)〜

イー・アクセス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 千本倖生)は、現在ADSLを提供している全473電話局において下り最大速度8MbpsのADSLサービスを提供しております。このサービスは、G.dmt Annex C規格に準拠したADSL機器(DSLAMおよびADSLモデム)を使用することで、上り最大1Mbps、下り最大8Mbpsのリンクアップ速度(回線速度)を実現しております。この度、実際にお客様がお使いになられているリンクアップ速度の測定結果を、下り方向の速度に関して下記にご報告させて頂きます。

【結果の要約】
・ 実際のリンクアップ速度の多くは、11月1日に発表したG.dmt Annex C規格(下り最大速度8Mbps)の実験環境下における評価結果の想定に概ね従っている。
・ 線路長が1.5km以内の回線は、ISDN等の影響を受けにくく、最大速度に近い速度を実現している。一方、線路長が1.5km以上の回線は、線路長が4.0kmに近づくほどISDN等の影響を受け易く、強いISDN干渉を設定した評価結果に近づいた分布を示している。
・ 線路長が2km以下の場合、78%のお客様が6Mbps以上を、98%のお客様が3Mbps以上の速度を実現している。一方、線路長が2km以上の場合、69%のお客様が1.5Mbps以上を実現しているが、31%のお客様が1.5Mbps以下の速度を示している。
・ 線路長が3.5kmを越える場合、1.5Mbpsを越える速度はかなり難しく、G.lite Annex C 規格からG.dmt Annex C規格へ変更しても、大きな性能の向上は見込めない。

【測定した回線について】
今回のフィールドデータは、弊社8Mbpsサービスにご加入頂いているお客様のADSL回線について、実際のリンクアップ速度とNTT交換局からの線路長を測定したものです。弊社では従来からの1.5Mbpsサービスも継続してサービスしておりますが、今回は1.5Mbpsサービスのデータは一切含まれておりません。すべて8Mbpsサービスの回線のデータとなっています。


【用語解説】
  線路長: NTT交換局よりお客様の家まで敷設されている電話回線の長さのことです。電話局からお客様宅まで真っ直ぐに電話回線を敷設することはできませんので、ほとんどのお客様において直線距離よりも線路長の方が長い傾向にあります。また線路長が長くなるとADSL信号が減衰するためISDN等によるノイズの影響を強く受け、ADSL品質が悪くなってしまう傾向があります。

【結果:線路長と速度の関係について】

*拡大図はこちらから


上記グラフはお客様のADSL回線の線路長とリンクアップ速度をプロットしたもので、これを×印で示しております。以下の文中では、これらを実データと呼びます。更に前回11月1日に発表いたしました弊社実験環境下における評価結果も同じグラフ上にあわせてプロットしており、こちらは実線で表しております。評価結果はG.dmt Annex CのISDN干渉なし/ありの結果及びG.dmt Annex AのISDN干渉ありの結果を使用しています。

実データの分布を見ますと、C(G.dmt Annex C ISDN干渉なし)とC'(G.dmt Annex C ISDN干渉あり)の間に、その大半がプロットされています。Cは干渉の無い理想的な環境下での通信を、C'は干渉等が激しい劣悪な環境下での通信を想定した評価結果になります。このため、CとC'の間に実データがあり、常にG.dmt Annex Aより速い速度を実現しているということは、G.dmt Annex CがISDN干渉を受けにくいという性質があらわれていると考えております。

このグラフを線路長毎に見ていきますと、0kmから1.5kmまではCのグラフに実データのほとんどが集まっております。このことから1.5km以内ではISDN等の影響を受ける回線は非常に少なく、最大速度に近い通信が可能である回線が多いことが分かります。また1.0kmを越えた辺りから、同じ線路長でも速度にばらつきが見受けられるようになり、線路長が長くなるとばらつきが大きくなっていきます。しかし、更に線路長が長くなった場合においては、C'のグラフに実データが集まっています。C'はISDNの干渉がある場合の評価結果ですので、これに実データが近づくということは、ADSLのリンクアップ速度に対してISDN等のノイズの影響が出ていると推測されます。

また速度に関しては、線路長が3.5kmを越えた辺りの実データを見ると、その多くが1.5Mbps以下に集まっています。線路長が長くなるとADSL通信で使用する高周波帯域が減衰してしまい、結果的にG.dmt Annex CとG.lite Annex Cで使用可能な周波数帯域がほぼ等しくなり、1.5Mbps程度の通信速度しか確保できないことになると推測されます。このことは、線路長の長い回線において、G.lite Annex CからG.dmt Annex Cに変更を行ったとしても、リンクアップ速度が改善する可能性が低いことを意味します。

以下は、線路長が2km以下と2km以上の場合において、速度の分布がどうなっているのかを、円グラフで示したものです。


【線路長2km以下におけるリンクアップ速度の分布】

A :6M〜
B :4.5M〜6M
C :3M〜4.5M
D :1.5M〜3M
E :〜1.5M
(単位:bps)

*拡大図はこちらから

上記は線路長が2km以下における速度の分布になります。この場合は78%の回線が6Mbps以上のリンクアップ速度を実現、98%のお客様が3Mbps以上の速度を実現していることが分かります。


【線路長2km以上におけるリンクアップ速度の分布】

A :6M〜
B :4.5M〜6M
C :3M〜4.5M
D :1.5M〜3M
E :〜1.5M
(単位:bps)

*拡大図はこちらから

上記は線路長が2km以上における速度の分布になります。この場合は3Mbps以上の速度を実現している回線が35%、1.5Mbps以上が69%となります。逆に31%のお客様は1.5Mbps以下の速度となっています。

これらの結果から、弊社で新たに採用したG.dmt Annex CのADSL機器におきまして、実際のリンクアップ速度が11月1日に発表した評価結果の想定に概ね従っていること、また線路長が比較的短い回線に関しては非常に高い確率で6Mbps以上の速度を実現していることが確認できました。日本ではISDN技術を利用したデジタル専用線が合わせて1,100万回線以上と大変普及しており、その影響を受けずにADSL回線を敷設することは困難な状況です。このため同じG.dmtという規格におきましても、Annex Aと比較して、Annex Cを採用することでより多くのお客様に高速な通信速度を安定して供給できるものと考えております。

※ 文中に記載の商品名は各社の登録商標です。


以上


以上

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